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☆ 桐たんすを再生しました@
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2007/12/21 |
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桐たんすの再生をしました。 こういう古いたんすには、物語があります。大抵、初めての打ち合わせの時にお客様によって語られ、私たちはその時代に思いを馳せつつ、作業をさせていただいています。 今回の桐たんすは、ニシン漁で沸く時代の小樽の名士さまが持っておられたもの。そのご子息であるお客様が、ぜひ再生し生かして使いたいと、ご両親様への思いと共にご注文頂きました。 |
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桐たんすの3つ重ね、総桐の良品です。 職人としては、こういう昔ながらの桐たんすは、減っていく一方ですので、持っている方にはぜひ、再生して使ってもらいたいものだなぁと思いますね。 このたんすでも、表面の化粧の部分がまだ3ミリほどありますので、上手にやれば、あと2〜3回は再生させることが出来ますよ。 |
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再生前;前面 |
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日に焼けてすっかり黒っぽくなってしまった桐たんすは、長い間着物を保管するのに活躍してきた証拠。 さあこれから生まれ変わりますよ! |
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再生前;背面 |
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前面は色以外、傷んだ様子も見られないたんすでしたが、裏はこの通り。 長年の湿気で糊がはがれ、今にもばらばらにはがれそう。 裏板は、何枚もの薄い板を接ぎ合わせて幅広い板を作るものなので、歴史を経てこうなるのは仕方ないことなのです。 これも、活躍してきた証拠ですよ! |
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