|
☆ 桐箪笥の再生
|
|
|
2011/11/17 |
|
|
購入された年代も違うらしく、置かれていた環境によっても随分傷み具合がちがっていました。 鏡が入っていた扉を新しく製作しました。 裏板をはぎ直し、表面の傷、穴、へこみ割れ等を再生し、最小限に鉋をかけます。次にとのこで目止めをし, 汚れ、シミが目立たない程度の自然の着色料ととのこと、矢車の煮汁を混ぜて塗り最後にロウで仕上げます。
|
|
桐箪笥には、総桐、三方桐、前桐等と桐を使っている部分を表す呼び名が付けられています。中でも珍しいのは桐和箪笥の観音開の扉に鏡がはいっていましたが、片方の扉が無くなっていましたので(写真2参照)このたび新しく製作しました。金物も殆ど揃っていましたのでたいへん良かったとおもいます。 |
|
桐三ツ重箪笥再生 |
|
三棹並べてみますとデザインがそれぞれ違いますが、桐箪笥には特別の物以外はパターン化されたデザインがあります。写真1 は三つ重ね中開箪笥とゆうデザインです。 |
|
三ツ重(鏡付)再生 |
|
この桐箪笥はご依頼頂いた方の曾祖母様がお嫁にこられたときにお持ちになられた、 箪笥だそうです。納品の折にはお母様が大変驚かれて、喜んでいらっしゃいました。明治の後半に花嫁箪笥として特別にデザインされ、桐箪笥には珍しく、観音開きには鏡が入っている創りとなっていました。
|
|
二ツ重箪笥再生 |
|
この桐箪笥は四ノ三小袖箪笥とゆうデザインです。全部が引き出しで収納力バツグンですね。よく使われていたらしく、表面が彫れたり傷が結構ありました。アフター後は、それもきれいに再生しています |
|
とのこ(一回目) |
|
各部分しっかりと再生しまして、次は塗りの段階です。とのこ一回目(上記)を塗り二回目のとのこに着色を施し最後にいぼたロウで仕上げます。
|
|
|
|