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☆ 船箪笥・再生
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2012/05/02 |
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傷、割れ、へこみ、穴等それぞれの方法で再生、裏板、引き出しの底板等ははぎ直し、足りない材料は補充します。金物を丁寧にはずし、さびを綺麗に落とします。こちらの場合は黒でしたが錆を落とす時もとの色が出てきますので、なるべく忠実にその色を再生します。 |
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自分の生まれるず〜と前に作られた物を、今ここで再生させていただける事に、深い縁を感じ、感謝です。これからも今迄以上永く使えるようにと願いを込めて再生いたしました。「こうゆう物は大事に、代々使いつずけて欲しいものですね」 |
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金具取外し中 |
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明治、大正の頃の箪笥には、からくり引き出しが納められています。これは表面から見ても見えない引き出しが奥に隠れて納められています。本当に大事な物を入れおく為のものでしょうね。この時代の特徴だとおもいます。以前にお預かりした箪笥の引き出しにお宝が沢山入っていた事がありました。持ち主の方もご存知なくてビックリされていた事が有りました。 |
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金具取外し後 |
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金物を外した後は、表面を削ります。0.1〜0.3ミリ位削りますと、又新しい綺麗な木目が現れます。削り代は最小限に、均一に仕上げます。 |
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金物 |
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総桐で作られれているのにふさわしく、豪華な金物が付けられていました。今なかなかこの金物が手に入りません。丁寧に丁寧にはずして、錆を落とし、磨きをかけます。元の色の黒に塗り上げます。 |
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天板の上 |
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天板の上もこんなに綺麗になりました。天板には輪染みや、傷がどうしても多くなりがちですので、布、台等を使われてもいいと思います |
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